アロマテラピーの可能性をあなたは知っていますか?
今ではスポーツにも取り入れられるほど普及していますが、いまさら人に聞けない・・という方は多いのではないでしょうか。
アロマテラピーはリラックスはもちろん、免疫の強化や整肌も期待できます。
在宅勤務やおウチ時間が増えて、オンオフの切り替えが曖昧になっていませんか?
在宅になってからダラダラ仕事しがちです。アロマで解消できるんですか?
香りは脳の働きに作用するので、手軽に気持ちの切り替えがしやすくなります
この記事では、アロマセラピスト資格をもつ「かな」がアロマ初心者のあなたへ基本的な使い方や人気の香りをお伝えします。
アロマテラピーとは?植物の香りを用いた自然療法
アロマテラピーは自然療法のひとつです。医療に代わるものではありません。
しかし、日常に取り入れることで心と体のメンテナンスに役立つのです。
アロマテラピーに用いるオイルは精油、またはアロマオイルと呼ばれます。
それぞれの精油は含有成分の研究によって、様々な活用方法があるのです。
凝縮している分、パワーがありますよ!
反対に、精油や人工的に製造された香料をアルコールや他のオイルで薄めたオイルがアロマオイルです。
アロマオイルは主に香りを楽しむために作られたものなので、精油のような作用は期待できません。
ディフューザーなど芳香浴で使用しましょう
この記事では精油(エッセンシャルオイル)を使うことを前提としています。
【心への働き】アロマテラピーの期待できる効果
精油の香りは多幸感や気持ちの安定といった効果をもたらします。
神経系の働きを沈め、心と体の働きをリラックスさせるのです。
アロマテラピーのメカニズムをお伝えします
五感の中で唯一、脳にダイレクトに伝わるのは臭覚です。
嗅覚は大脳辺縁系という本能をつかさどる部分に働きかけるため、情動、記憶、生理的欲求、自律神経や免疫機能に作用し、心に大きな影響を与えるのです。
街ですれ違った人の香水で昔の記憶がよみがえるのは、香りが本能に働きかけるからなんですね
瞬間的に気分を変えたい時にも精油は有効です。
集中力を高めたり気持ちの切り替えをするときも、ぜひアロマテラピーを取りいれてみてください。
わたしは趣味のゴルフでティーショット前に精油を嗅いだりします
リラックスやリフレッシュを促すアロマテラピーは、心の健康にとても有効です。
【体への働き】アロマテラピーの期待できる効果
精油成分には免疫系を強化し、内臓の働きを向上させることが作用があります。
喉の痛みや冷えなどの体の不調にアロマテラピーを取りいれることで、ウィルスや細菌と戦う力を高めてくれます。
また、スポーツをする際の精神統一や筋肉の鎮静とアロマテラピーはとても相性が良いです。
アロマトリートメントによって血液中の乳酸が減少した実験データもあります
柑橘系の精油には交感神経を活性化させて脂肪分解を促進するため、ダイエット効果も期待できます。
健康やプロポーションの維持にアロマテラピーはとても役立つのです。
【皮膚への働き】アロマテラピーの期待できる効果
アロマテラピーの利用法の一つに精油を使って肌に直接触れるアロマトリートメントがあります。
精油の成分を取りいれるには、トリートメントが有効的なのです。
アロマトリートメントは体へのアプローチを想像しがちですが、顔にももちろん利用可能です。
好きな香りや肌のお悩みに合わせた精油で、自分だけのスキンケアアイテムを作れますよ。
ゆっくり優しく触れてあげることで肌への浸透も高まり、同時にリラックスの相乗効果が狙えるのです。
人気な香りと主な作用
人気の高い精油をご紹介します。
圧倒的人気!使いやすいラベンダー
香りの王道といえばラベンダー、甘いハーブのような香りが特徴の精油です。
刺激が少なく、敏感肌の方も安心して使用できます。用途が広く、万能に使えるレスキューアロマです。
王道の香りだから初心者でも使いやすそう!
PMS、更年期の情緒に作用するゼラニウム
バラに似た香りのゼラニウムは情緒に作用します。特に女性の悩みに寄り添う精油なのです。
ホルモン分泌や自律神経のバランスを調整する作用があります。
甘めな香りが苦手な方は、柑橘系の精油とブレンドすると調和できます
咳、気管支炎、スキンケアにも!便利なフランキンセンス
古代より神仏に捧げられてきた神秘の精油がフランキンセンス、ウッディーな香りが特徴です。
若返りのオイルとも呼ばれています。
集中力アップ!ローズマリー
ツンとした香りが特徴のローズマリーは、持っていると便利な精油です。園芸でも親しまれ、ハーブとして肉料理に使われます。
高血圧の方は、血圧が上がるため使用を控えましょう。
ローズマリー精油は主に3種類あります。使いやすいのは香りがマイルドなローズマリー・シネオールです
精油のブレンドに最適!幸せ感じるオレンジ
なじみのあるフレッシュな香りのオレンジは、前向きな気持ちに導く精油です。
ほかの精油との相性も良く、精油のブレンドに最適です。
オレンジ・ビターは光毒性に注意です。スイートオレンジが使いやすいですよ。
アロマテラピーって何するの?精油の使い方の代表例5選
アロマテラピーの楽しみ方をご紹介します。
タップで飛べますよ
お手軽な芳香浴
精油の香りを拡散して楽しむ方法が芳香浴です。
アロマテラピーといえば、芳香浴を想像する方も多いのではないでしょうか。アロマディフューザーも芳香浴の一つです。
芳香浴は妊娠中や小さいお子様がいる場合も利用できます。
一番お手軽な芳香浴はハンカチやティッシュに好きな精油をたらし、デスクや枕元において香りを楽しむ方法です。
白いハンカチは避けたほうが◎です。着色する可能性があります。
一度に強い香りを鼻から取り込むと具合を悪くしてしまうので、注意してください。
アロマテラピー初心者さんは、芳香浴からスタートしてみましょう。
好きな香りに包まれるお風呂
お風呂や足浴に精油を入れて体をつける方法が沐浴です。
入浴の効果に精油の効果がプラスされて相乗効果を生みます。毛穴が開かれ呼吸が深くなるので、精油成分を皮膚と呼吸の両方から取り込むことができるのです。
注意点は精油を原液のままお湯に入れないことです。
精油は植物の成分が凝縮されている製品なので、肌に直接触れると赤みが出たり刺激になってしまう可能性があります。
精油が直接肌に触れることと、原液を入れないことに関係はあるのですか?
精油は名前の通り油なので、水になじみません。精油が直接肌につくことを避けるためオイルと水を混ぜる役割のある乳化剤やエタノールを使ってください。
好きな精油を2~3個ブレンドして使うことも可能なので、気分や体調に合わせて精油を選んでみてください。
至福のアロマトリートメント
体や顔にオイルを塗布する方法がトリートメント法です。
リラックス、血行促進、保湿などの効果があり、トリートメントによって精油の作用をさらに高めてくれます。
トリートメントは精油を使った植物オイルを使用します。キャリアオイルと呼ばれる植物オイルを使って精油を薄めましょう。
キャリアオイルはそのまま使用できます。
- スイートアーモンド油・・王道のキャリアオイル。敏感肌に◎、保湿、抗炎症。
- マカダミアナッツ油・・酸化しにくく保存性が良い。乾燥肌に◎、皮膚の若返り。
- ホホバ油・・さらっとした使用感。脂性肌に◎、肌の炎症の鎮静、皮脂バランスの調整。
- グレープシード油・・さらっとしていて夏に最適。刺激が少なめ。
- セントジョーンズワート油・・赤色で酸味のある香り。デトックス、打撲や捻挫の痛みを和らげる。
そのときの気分や悩みに合わせて精油を2種類以上ブレンドすると絶妙な香りが生まれます。
精油の香りを感じながら肌に塗布してみてください。呼吸が深くなることで副交感神経が優位に働き、リラックスできます。
除菌に効果的!スプレー
抗菌や虫よけ、ルームフレグランスなど用途に分けて、精油を使ったスプレーを作ってみましょう。
抗菌にはユーカリやローズマリー、虫よけにはレモングラスの精油が効果的です。
除菌や虫よけのスプレーは用途に効果的である精油を使うことが大切です。
可能な範囲で自分の好みの精油をブレンドしましょう。精油のブレンドに相性が良いのはラベンダーやオレンジです。
精油の濃度は合計で1%以下にして下さい。
容器の容量 | 濃度0.5% | 濃度1% |
---|---|---|
10ml | 1滴 | 2滴 |
20ml | 2滴 | 4滴 |
30ml | 3滴 | 6滴 |
40ml | 4滴 | 8滴 |
50ml | 5滴 | 10滴 |
防腐剤が入っていないため、2週間で使い切る容量のものを作ってください。
特に柑橘系の精油はスプレーする材質によってシミになることがあります。目立たないところでテストしてから使いましょう。
痛みを緩和する湿布
温めたもしくは冷やしたタオルを体の痛みを感じる部位にあてるのが湿布法です。
局部的に使えることが便利で、精油成分が痛みをやらわげます。
肩こりや腰痛の慢性的な痛みには温湿布、打撲やねんざの急性的な痛みには冷湿布が◎です
ただし、アロマテラピーは医療ではないため痛みがひどい場合は医療機関で診療を受け、アロマテラピーは補助的に利用してください。
病院に行くまでではないけど、なんとなくツライと感じるときに利用すれば良いのですね!
アロマテラピーの注意点
精油は1滴に植物の成分が凝縮されているため、作用がとてもパワフルです。
安全にアロマテラピーを楽しむために注意点をご紹介します。
どんなときも精油の原液での塗布や飲用は避けてください
妊娠中、授乳時期のアロマテラピー
結論から言うと、芳香浴を楽しむ程度であれば妊娠期、授乳時期も問題ありません。
妊娠中期以降であればお風呂、妊娠20週目以降であればトリートメントを楽しめます。
使う精油は気にしなくて良いのですか?
芳香浴は問題ありませんが、お風呂やトリートメントに使う精油は気をつけましょう。
精油には月経を起こさせる作用のあるものがあります。一般的なアロマテラピーで妊娠中に重大な事故の報告はありませんが精油の使用はごく少量にとどめましょう。
- ローズ
- クラリセージ
- ローズマリー(カンファー、ベルべノン)
- カモミール
- ジュニパー
- シダーウッド
授乳期は芳香浴や温湿布でアロマテラピーを楽しめます。ラベンダーは安全性が高く、安心して使用できるのでお勧めです。
赤ちゃんがお母さんの香りを覚える時期なので、精油を使う場合はかなり低濃度で使用しましょう。
猫とアロマの関係
ご家庭で猫を飼っている場合は、家でのアロマテラピーは控えましょう。
中毒症状を引き起こし、重篤な状態になる症例があります。
アロマディフューザーも皮膚や肺から取り込む可能性が0ではないため、行わないでください。
犬を飼っています。アロマテラピーをしても大丈夫ですか?
犬は植物の成分を代謝することができるので大丈夫です。精油を舐められないように注意してください。
猫を飼っている家庭でアロマテラピーを楽しみたい場合は、外出先で楽しめるハンカチやティッシュに精油をたらして香らせる芳香浴がお勧めです。
精油の光毒性に注意
精油の中には肌についた状態で紫外線に当たると、皮膚刺激をおこす「光毒性」という作用を持つものがあります。
精油成分が反応して炎症、しみを誘発するのです。柑橘系の精油に多いですが、すべてではありません。
- ベルガモット(最も光毒性がある)
- レモン
- グレープフルーツ
- ライム
芳香浴は肌に精油成分が触れないので安心して使用ください。
柑橘系の精油はリフレッシュ効果があるので、積極的に使用したいものです。
精油が肌に触れるお風呂やトリートメントは日中の使用を避け、日が沈んでから楽しみましょう。
【アロマテラピー初心者さん向け】人気の香りや基本的な使い方のまとめ
ほんの少し香りを生活に取り込むと前向きな気持ちになれますよ。ぜひお試しください!
ご覧くださり、ありがとうございました。
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